YouTubeを中心とした今後の動画ビジネス市場環境

2015年以降のスタートアップの主戦場となり得る動画ビジネス。今回はC向けの動画ビジネスの全体像を俯瞰して、どこに事業機会があるか探ります。ざっくりですがPrice以外の4Pで分類するとこういった市場プレイヤーがいます。4Pごとに小見出しに分けて解説します。

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動画の視聴環境:スマートテレビはテレビのスマホ化を意味

一番下のPlaceから。どの環境で動画を視聴するか。テレビはスマートテレビの普及によりスマホやタブレットでできていることが巨大スクリーンのテレビでもできるようになります。既存のテレビは民放5局+αな選択肢だったのが、テレビ上でもYouTubeやHuluと競合するようになり、民放各局のテレビ上での視聴率が落ちていくのは明白。

ただ、AppleTVやCromecastなどのスマートテレビ関連のガジェットが普及していくのはまだまだ先に思える。

一方でスマホやタブレットでの動画視聴時間は今後1-2年で明らかに伸びていく。ただ、PCに最適化された動画をスマホやタブレットで視聴しているのが現状で、スマホやタブレットに最適化された動画コンテンツ自体がまだあまり多くない。バイラルメディアでよく引用される動画は1分程度でスマホに最適ではあると思うが。

視聴環境から読み取れることは、スマートテレビの普及はまだ先。スマホやタブレットに最適化された動画の需要が1-2年以内により顕在化してくる。ということ。

検索以外の動画の見せ方:動画版グノシーにチャンスあり

次にPromotion(流通)の話。YouTubeが動画視聴最大のプラットフォームですが、Googleのような検索起点のサービス。僕自身、検索リテラシーが非常に低く、本来は出会っていれば視聴するような動画に辿り着けていません。YouTubeで動画を視聴するという体験自体は今後増えていくでしょうが、YouTubeのトップページから検索して階層を下っていくのではなく、別の動画との出会い方の需要が顕在化してくると見ています。

そこで動画版グノシーのような動画キュレーションアプリが出てくると思うし、既に仕込んでいるスタートアップもある。現状スマホではFBでシェアされた動画をインストリームで視聴するか、YouTubeに直接訪問するかくらい。YouTubeのアプリ自体もスマホ最適化できているとはとても言い難い。

見せ方はいろいろあるけど、ミュージックチャンネルなどのチャンネル化やカメリオ形式でタグを入れておいて「長澤まさみ関連の動画が毎日のようにupされる」とかあると見られそう。

最後にスマホやタブレットでアプリを通して民放のコンテンツが視聴できるとかもあるのではないか。既に一部の放送局ではやってますよね。録画放送だけでなく、生放送で全ての放送局のコンテンツがスマホで視聴できる日は来ると思います。来なかったらすいません。

視聴チャネルから読み取れることは、検索には限界があり検索以外の動画との出会い方に需要が出てくる。ここはテキストコンテンツと同様の潮流と見ています。あとは民放の生放送がスマホで全て見れる日はいつくるか。

スマホ最適化された動画作れるYouTuberはますます強い

次はProduct(動画コンテンツ)の話。テレビ番組は1時間番組が多く、テレビという巨大スクリーンに最適化された単位。スマホで1時間の動画は見る気が起きず、1-2分の動画を電車の中や寝る前にベッドの中で見るとか、5分程度の動画を人と待ち合わせ時にカフェで見るとか、そういった細切れの時間での動画視聴がメインと想定されます。

45分1話のドラマを10話作ってワンクールとするのではなく、3分1話のドラマを5話作って月から金の通勤時間に毎日1本ずつ視聴してもらう。というのがスマホに最適な動画な形だと思います。テレビドラマを制作していた制作会社がスマホに最適なドラマを作れるのか。それともゼロベースからYouTuberがそういうコンテンツを作っていくのか。

YouTuberはネットひいてはスマホに最適化された動画を製作し、視聴数を取るプロ。uummのようなYouTuberというタレントを抱え込んでいるプロダクションは今後強いと思いますね。uummには2回ほど取材断られましたけどね。uummはYouTuber版のエイベックスみたいなものです。YouTuberはuummに所属すれば、ナショクラからの広告発注をもらえて、自分一人で食えるくらいには稼げるようになったりするわけです。

僕の感覚値ではYouTuberは良質なブロガーより希少資源であり、量産が難しい資産だと捉えています。ゆえに、多くのYouTuberを囲っておけば、企業側がYouTubeに予算を寄せて来た時に容易に売上を立てていけます。既に米国でのティーンエイジャーの人気タレントランキングのトップ5をYouTuberが占めるほどで影響力が大きくなっています。この傾向は数年後日本でも起きてくることは想像に難くない。

収益モデル:YouTubeからとナショクラからの広告

最後に冒頭の図には入れませんでしたがPrice(価格/収益化)の話。Huluのような月額課金モデルもありますが、メインは広告モデルでしょう。

YouTubeから支払われる視聴単価ベースの収益(1再生0.1円など)とナショクラから支払われる純広の2パターンが主力と推測。ナショクラから支払う広告費は、従来のTVCMのように枠を買って代理店に作らせたクリエイティブを流すというものから、YouTuberが紹介動画を自ら考えて作って流す一気通貫モデルにシフトしていく。枠と動画制作が一体化した感じ。それをuummのようなYouTuberマネジメント会社を通して発注するイメージ。

少し逸れますが従来のテキスト中心メディアでのバナー広告が動画化したり、Antennaのようなキュレーションメディアに動画広告枠できたりもしてきており、YouTubeの外側に動画広告枠自体が増えていきます。

YotTuberからの再生収益は単価がまだかなり低く、現状はナショクラから大型発注をもらうのが一番安定収益になりそう。ナショクラから広告とってCM制作までやるのはトップYouTuberくらいでしょうが。

ざっくりですがC向けインターネット動画ビジネス市場環境を俯瞰してみました。

この中で違うと思う点や抜け漏れ、ここにはビジネスチャンスがありそうだなというコメントなど、お待ちしております。

※BLOGOS参照





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