Googleアナリティクスのコンサルティングで、必ず最初に確認する3つの設定項目【必須1】

コンサルタントという商売上、多くの会社や人から、Google アナリティクスのアカウントの設定内容を見せてもらう機会があるのだが、やり方が間違っていたり、最低限備わっている簡単な機能すら使っていなかったりすることが多いのが実態だ。何事も「はじめが肝心」と言われることが多いが、Web解析ツールでもやはり最初が肝心なのだ。

どうしてもWeb解析のデータなどは、「数字を早く見たい」「改善に生かしたい」ということで気がはやってしまう傾向があるが、いい加減な準備しかしないで収集しはじめたデータは、正確性も低いし使いにくいことが多い。結局ツールの特性をきちんと理解し、その能力を最大限に生かす準備をしてから取り組むのがよい。急がば回れなのだ。

各種設定に関しては本連載の最初の方で順を追って解説してきたが、今回は私が実際行っている最重要項目を3つをご紹介しよう(さらに必須ではないが重要な2つの項目も紹介する。

必須1設定にまったく手を付けない「ビュー」を1つ残しておくこと

最初に確認するのは、設定にまったく手を付けない「ビュー」を作成してあるかどうかという点だ。

ほとんどの人が書いていない最大の盲点なのではないかと思っている。知っていても、すぐ何かの役に立つものでもない予防策でしかないのがその理由だろう。でもあえてこれを最初に持ってきた。

Google アナリティクスにログインした際に、まず該当のアカウント(図1赤枠部分)、プロパティ(図1青枠部分)、ビュー(図1緑枠部分)の構造を見る。もっともシンプルな形は図1のようになっている。

図1:アカウントリスト画面での表示例

1つのGoogle アナリティクスのアカウント1つのプロパティがあり、その下にビューが1つ作成されているデフォルトの状態がこれだ。それぞれの階層構造別にインデント表示(階層別に字下げされて表示)されているので、すぐにわかる。

どうなっているべきか

もし、まだGoogleアナリティクスを導入したばかりで、何の設定もしていない段階でこの状態なのであれば、デフォルトで生成されているこのビューには手を付けずに、新しいビューを1つ作成して、そこで諸設定を行ってくださいとお願いすることにしている。

つまり図2のようにビューをもう1つ作成(図2赤枠部分)してそこで諸設定を行い、デフォルトで作成されるビュー(図2青枠部分)には手を付けないということだ。

図2:アカウントリスト画面での表示例

なお1つしかないデフォルトのビューに対して、すでに各種設定を施しているなら、その継続性をわざわざ壊す必要はないので、新しいビューを作成して、そのビューに対しては何も諸設定を施さないまま放置しておけばよい。

なぜ必要なのか?

では、なぜまっさらなビューを残しておく必要があるのだろうか。Googleアナリティクスでは、プロパティはデータ収集の単位で、ビューは集計単位を意味する。わかりやすく言えば、デフォルトで作成されたビューは収集したデータそのものをレポートしているが、設定を加えたビューはその収集した元データからさまざまな処理を加えたデータをもとにして作成されたレポートということになる。

つまり図1の状態で、各種フィルタなどをデフォルトのビューに設定すると、大元の収集データがどういう状態だったのかを確認しようがないので、何かトラブルがあったときに、大元の収集データ自体を確認することができない。だから大元の収集データをそのまま残しておくために、何も手をつけないビューを1つ残しておくことが重要なのだ。

Google アナリティクスは無償の高度なWeb解析ツールだが、無料なので公式的なサポートはない。何かあった場合は自己解決が原則だ。その何かがあったときに比較すべき大元の収集データがなければ、何がどうなっているのかの事実確認が難しくなる。面倒だが、必ずトラブルや不思議なことが起こるという前提で最初にもう1つビューを用意して、そこで諸設定を行ってほしいのだ。

アカウント、プロパティ、ビューの3階層構造のしくみについて詳しく知りたい方は、以前の記事を参照してほしい。

新規ビューの作成方法

新しいビューの作成方法については、下記を参照してほしい。当時のGoogleアナリティクスでは、ビューのことを「プロファイル」と称していたが、現在は「ビュー」という言葉が使われているので、そこだけ読み替えてほしい。

※Web担当者Forum参照





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