Monthly Archives: 1月 2014

SEO集客のために、アクセス解析データを役立てる方法を教えてください

今回のお悩み
SEO集客のために、アクセス解析データを役立てる方法を教えてください

集客か、成約率アップか

Google経由の検索キーワードが「(not provided)」になって分析できなくなってから、キーワードマーケティングがより苦しくなったね。

そうね。キーワードレポートを見てもよくわからないことが増えたわ。

なんとなくユーザーのサイト訪問ニーズはつかめるんだけどなあ。

でも正直に言うと、今までキーワードレポートをサイト改善に活かしたことは、あまりなかったかも。

確かに。キーワードレポートを見て直帰率改善は行ってきたけど、それ以外は、どうにも難しいよ。

私の担当サイトだと、「youtube 解析」っていうキーワードで訪問されているのはわかったんだけど、「じゃあ、次はどうしたらいいのかなぁ?」ってなるわ。

実際コンバージョンしているのって、ほとんど自分でわかっているキーワードばかりだしなあ。

二人とも、悩んでいるようだね。では今日は、アクセス解析のキーワードレポートについて考えてみようか。ところで、二人は以下の公式を覚えているよね。

成約数 = 集客数 × 成約率

では今回、キーワードレポートを使うとして、「集客」と「成約率アップ」のどちらを望んでいるのかな?

それは……やっぱりSEOを改善したいので、「集客」でしょうか。

だけど、さっきは「直帰率」の話をしていなかったかい? それは「成約率アップ」の範疇じゃないかな。

ああ、なるほど……。僕たちはレポートを見るときに、「何をしたい」というのは明確に考えていなかったかも知れませんね。

それだと、何を見ていいのかわからなくなる。レポートを見る前に「自分が何をしたいのか?」を明確にしておこう。今回は「集客」だね。

新規顧客か、既存顧客か

さて、その「集客」だけど、「SEOで新しいキーワードを増やす」のと、「既存の関連キーワードの順位を上げる」のと、どちらをやりたいかな?

「SEOで新しいキーワードを増やす」のほうですかね……。

それなら、Googleアナリティクスのキーワードレポートなんか見ても、しょうがないよ。

え?! そうなんですか?

だって、既存サイトで確認できるキーワードって、自分で見覚えのあるキーワードばかりだろ?

確かにそうです。とはいえ、キーワードレポートを使えば、直帰率を下げることもできますし、新しいキーワードも見つかるはずです。

いいかい、「集客」というのは、主に2種類あるんだ。

  1. 潜在顧客を、新規に集客する
  2. 既存顧客と似た顧客を、さらに集客する

既存サイトを分析することは、後者には有用だけど、前者には、それだけではダメなんだ。だって、「まだ既存サイトに来ていない人を集める」ということだからね。

新規顧客を集めるなら、市場を見よう

サイト改善のためにGoogleアナリティクスは必須ではない。新規集客が目的であれば、内側ではなく、外側=市場を見よう。

「市場を見る」ですか? 市場は意識しているつもりなんですが……。

もちろん、感覚的に捉えられる部分もあるだろうけれど、やはり、Web担当者であるなら、具体的に分析して、数値で見ていかないとダメだよ。

具体的にはどうやればいいんでしょうか?

たとえば、キーワードを入れると、その関連キーワードを教えてくれるといった、ツールがある。こういった便利なツールを使えば、ネット市場のキーワードの検索ボリュームなどもわかるだろう。

リスティング広告を実施しているなら、以下のツールも使わないとね(それぞれのサービスの広告契約者のみ利用可能)。

  • Google Adwords キーワードプランナー
  • Yahoo!プロモーション広告 キーワードアドバイスツール

実はそれらは全部使ったことがあります。それでも当たり前のキーワードしか出てこなくて……。

そうなると、自分の想定範囲外の答えを探さなきゃいけない。自分の想定外なんだから、他力を頼ったほうがいい。そんなときは「まとめサイト」や「Q&Aサイト」「類義語辞典」だ。

こういったサイトで検索すれば、いろいろなユーザーの悩みなどが見つかるだろう。たとえば、アクセス解析で悩んでいる人は、インストール方法で困っていることなどにも気づける。そうすると、そこからさらにキーワードを増やせるよね。

うーん、難しそうですが、やってみると、確かに「細かい技術的なことで悩んでいる」など、いつもと違う気づきがありますね。

SEO集客のためにアクセス解析データを役立てるには?

こういったやり方を使えば、確かに候補キーワードは増えますが、今度は増えすぎて、どのキーワードを選んだらよいのか迷いそうです。それに、今回はアクセス解析が関係なかったですね。

広義でいえば、僕はこういった市場調査も、今ではアクセス解析業務の1つになると思うよ。過去データの蓄積を活用しているのだからね。

なるほど。でも、自社アクセス解析の結果は役立たないのでしょうか?

もちろん、役に立つよ。今回はキーワードレポートについて触れているから、最後にそれを考えてみよう。

「新しいキーワードで集客した場合に、コンバージョンしそうか?」というのは、自社サイトの分析でわかるね。キーワードごとに、コンバージョンしていたり、平均ページビューが多かったりしそうなものを確認してみよう。

……やはり当たり前のキーワードばかりです。

そうかな? Googleアナリティクスのレポートでもフィルタの機能を使って、たとえば「方法」が入ったキーワードに絞り込んだらどうだい?

キーワードレポートで、表の上部にあるボックスに単語を入れると、その単語で結果を絞り込める。

確かに「方法」が知りたくてサイトに訪問している人たちがいますね。ただ、平均ページビューは少なめです。

ということは、「今のコンテンツの方針のままでは、そういった人は集客してもすぐコンバージョンしない」ということだ。問題が解決して、すぐ立ち去ってしまう。ただ、リマーケティングなどと組み合わせたり、メルマガなどに登録を促したりすることは、できるかもしれないよ。

このように、既存サイトと市場とのギャップを知ることで、また新しい施策を考えることが可能なんだ。

まとめ

まずSEO集客が目的ならば、自社サイトのアクセス解析だけに答えを求めるのは止めよう。改めて市場を見ない限り、なかなかブレイクスルーは望めない。

一方で、既存サイトのアクセス解析をすれば、自社の訪問ユーザーをより理解でき、問題や可能性に気づき、対策できるはずだ。そうやって、両者を見ることで、より精度の高い施策を思いつくことができるんだ。ぜひバランスよく実施してほしい。

今日の処方箋

お悩みSEO集客のために、アクセス解析データを役立てる方法を教えてください

アドバイスブレイクスルーを起こすような新規集客が希望であれば、自社サイトよりも、市場を優先的に見るようにしよう。一方で、その対策の精度を上げていくために、アクセス解析は必需品となる。以下3ステップで進めてみよう。

  1. 1 【1分】 市場を見ますgoodkeywordを使って、新しいキーワードを見つけてみましょう。
  2. 2 【1分】 自社サイトのキーワードレポートにフィルタをかけてみます1で見つけたキーワードに関連してそうなものをフィルタに入れて、データを確認してみましょう。
  3. 345 【3分】 対策を考えてみます1で見つけたキーワードで集客すべきか、またどういう対策を打てばより効果的か考えてみましょう。

※Web担当者Forum参照

商品やサービスを検索した人の来店経験率は?

Yahoo!プロモーション広告 公式ラーニングポータルが年代別のインターネット利用の実態について紹介

 

スマートフォン、パソコン、タブレット…。ここ数年でデジタル端末の多様化が進み、最近では複数の端末を所有している人も珍しくなくなりました。

特に、スマートフォンの普及により「いつでもどこでも」インターネットを利用するユーザーが増加し、インターネットの利用はもはや“生活の一部”といっても過言ではないでしょう。事実、総務省の「平成24年通信利用動向調査」では、13歳~49歳までのインターネット利用率が9割を超えたと発表されており、インターネット利用がより身近なものになっていることを物語っています。

今回は、スマートフォン端末を所有し、かつ月に1日以上インターネットを利用している全国の16歳以上の男女2,062人を対象に行った調査結果を基に、年代別のインターネット利用の実態について紹介します。

年代別で、インターネットの平均利用時間や利用場所、利用目的、またインターネット検索頻度などに大きな差は見られませんが、ウェブサイトの閲覧のきっかけやインターネットで検索している情報では、年代による違いが浮かび上がりました。なかでも、インターネット検索後の“再検索率”や“来店経験率”などでは興味深い結果が出ています。

年代別で施策を考える際のヒントとして、ぜひ販促活動の参考にしてください!

入札価格を調整してメリハリある運用を

ターゲティングと入札価格調整によって広告配信対象を絞り込み、ユーザーの検索利用シーンで切り分ける

 

ポイント
  • 複数デバイスの利用によりインターネットユーザーの検索状況が多様化
  • ターゲティングと入札価格調整によって広告配信対象を絞り込む
  • 広告の配信対象はインターネットユーザーの検索利用シーンで切り分ける

スポンサードサーチでは、インターネットユーザーが検索を行う「デバイス」「曜日・時間帯」「地域」ごとに、入札価格の増減率を調整することができます。この入札価格調整率の機能は、ターゲティング機能と組み合わせることで、特定の条件に対して重点的に広告を配信できます。

複数デバイスの利用に対応したスポンサードサーチ

近年、スマートフォンやタブレットの急速な普及によって、インターネットユーザーの検索状況が大きく変化しています。1人のインターネットユーザーが、複数のデバイスをまたいだ利用が当たり前となったため、以前のように「自宅や会社ならPCで」「外出中ならスマートフォンで」とデバイスで区別するだけでは十分とはいえなくなりました。このような変化は「マルチデバイス化」と呼ばれ、広告運用で重要テーマとなっています。

マルチデバイス化|1人がさまざまなデバイスを利用して検索を行う

マルチデバイス化によって、検索を行うインターネットユーザーの状況は多様化が進む

また、同じキーワードの検索でも、「平日か休日か」「朝か夜か」「どこにいるか」など、時間帯や場所によって、インターネットユーザーの意図は異なります。これからの広告は、訴求したい相手の「場所」「時間」「状況」といった「利用シーン」を想像したうえで、適切に配信設定を行う必要があります。

利用シーンで異なる検索の目的

同じ検索キーワードでも、利用シーンによってインターネットユーザーの意図やニーズはさまざま

このような背景からスポンサードサーチでは、広告配信を複数デバイスに向けて行えるようになっています。キャンペーンや広告グループでは、標準でPCにもタブレットにもスマートフォンに配信できるようになっており、そこから細かい設定を行うことで、対象の絞り込みや配信バランスの調整を行うことができます。

ターゲティングと入札価格調整率

スポンサードサーチでは、デバイスを問わず幅広い対象へ向けた広告を作成できますが、設定によって配信する対象を絞り込むことができます。たとえば、キャンペーンにはターゲティングと入札価格調整の機能が用意されており、広告を配信したいインターネットユーザーの状況に合わせて設定することで、広告効果を高めることができます。

入札価格調整とは、基準となる入札価格に対する増減率(引き上げ率、引き下げ率)を指定することで、広告配信の比重を変えるための機能です。増減率に従って最大入札価格が変動するため、重点的に広告を配信したり、逆に控えたりといった細かい調整が可能です。

入札価格調整率を指定すると、その範囲内で入札価格が変動する

入札価格調整率を指定すると、その範囲内で入札価格が変動する

たとえば、京都にある旅館が広告を出す際、京都以外の地域を対象にします。東京からの旅行客が例年多い傾向があれば、地域のターゲティング設定で東京だけ入札価格を調整して増やすことで、最大入札価格が増える分、広告が表示されやすくなります。

同じキーワードで入札の競合が発生した場合、入札価格調整率を設定しておくことで、広告表示の機会を増やすことができます。広告は表示されなければ、クリックされる可能性も、コンバージョンにつながる可能性もないため、広告効果を高めるには入札価格調整の活用が重要となります。

以下に、キャンペーン、広告グループ、広告で設定できるターゲティングと入札価格調整の機能を示します。

キャンペーン

  • デバイス(スマートフォン入札価格調整率)
    入札価格調整率でスマートフォン向けの最大入札価格を指定できます(-90%~+300%)。引き上げ率と引き下げ率によって、広告表示のされやすさが変わります。「引き下げ率」を選択後、「100」を入力すると、スマートフォンへは配信されません。
  • 地域(入札価格調整率)
    広告の配信地域を市区町村単位で指定できます。また、配信対象にした市区町村ごとに入札価格調整率で最大入札価格を指定できます(-90%~+900%)。
  • 曜日・時間帯(入札価格調整率)
    広告の配信曜日と時間帯を指定できます。また、配信対象にした曜日と時間帯ごとに入札価格調整率で最大入札価格を指定できます(-90%~+900%)。

広告グループ

  • スマートフォン入札価格調整率
    入札価格調整率でスマートフォン向けの最大入札価格を指定できます(-90%~+300%)。引き上げ率と引き下げ率によって、広告表示のされやすさが変わります。「引き下げ率」を選択後、「100」を入力すると、スマートフォンへは配信されません。

キャンペーンでも「スマートフォン入札価格調整率」を指定している場合、広告グループの設定が優先されます。

広告

  • 優先デバイス(スマートフォンに優先配信)
    スマートフォンへの広告配信の際に、優先的に当該広告を表示させることができます。
  • 広告(アプリダウンロード用)
    スマートフォンやタブレットのアプリの訴求に特化した広告で、指定するリンク先によってAndroidまたはiOSのみに配信できます。
  • 広告(モバイル用)
    従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)向けに広告を配信できます。

最終的な入札価格調整率と最大入札価格の計算

入札価格調整率を指定すると、その範囲内で入札価格が増減します。先述のように、さまざまな項目で入札価格調整率を指定できますが、最終的な入札価格調整率はそれらを掛け合わせた値になります。

最終的な入札価格の計算

最終的な入札価格は、広告グループの各設定項目で指定した入札価格調整率を掛け合わせた値として導かれる

設定によっては基準とする入札価格を大きく超える場合も考えられるため、十分に注意しましょう。最終的な入札価格調整率を確認するための「入札価格調整率の計算ツール」が用意されているので、活用するとよいでしょう。

シナリオ別ターゲティング&入札価格調整率の設定例

広告の訴求内容とインターネットユーザーの状況を想定した広告設定について、特にターゲティングと入札価格調整率に絞って紹介します。配信対象や目的によってどのようにターゲティングと入札価格調整を行うのか、参考にしてください。

※ここで示すのはあくまでも参考例であり、設定内容については実際のインターネットユーザー利用動向や広告配信実績に基づいたものではありません。

シナリオ1 旅行代理店の沖縄ツアー広告

京都の旅館が、集客のために広告を出します。週末に自宅でくつろぎながらスマートフォンやタブレットで旅行の計画を立てている人を想定しています。主な対象は京都以外の地域ですが、ゼロではないので対象に含めておきます。特に例年東京・埼玉・千葉からのお客が多いので、その1都2県に重点を置いています。

キャンペーンの設定例

シナリオ2 池袋のカラオケ店の集客

池袋にあるカラオケ店が、いつも客が少ない平日の昼間に集客を行います。昼間の客はほとんどが大学生のランチ後の利用であり、スマートフォン経由の検索が多いため、スマートフォンに重点を置きます。

キャンペーンの設定例

シナリオ3 大阪のピザ店

大阪の宅配ピザ屋が、集客のために広告を出します。配達区域が大阪府の一部に限定されるため、地域を絞り込みます。宅配が専門なので店舗への誘導は必要ありません。スマートフォンからの検索のほうが注文率が高いことがわかったので、スマートフォンに重点を置きます。また、広告を見てすぐに注文の電話をかけてもらえるよう、広告表示オプションで電話番号の表示を行います。

キャンペーンの設定例

広告表示オプションの利用例

シナリオ4 iPhone向け新作アプリを訴求したい

iPhone向けの新作アプリをリリースした開発会社が、宣伝とダウンロード促進のために広告を出します。全国が対象ですが、特にスマートフォンの普及率が高い都市圏に重点を置きます。アプリダウンロード用広告として作成することで、配信対象をスマートフォンのみに限定します。

キャンペーンの設定例

広告の設定例

効果的なキーワードの選び方や広告文作成のコツについては、次のステップ以降でご説明します。

※Web担当者Forum参照

Google、3億5000万件の悪質広告をAdWordsから削除──2013年報告

Googleが、AdWordsとAdSenseで良質な広告を健全なWebページに掲載するための取り組みの2013年の成果について報告した。

 

米Googleは1月17日(現地時間)、同社の広告サービスAdWordsにおける2013年通年の悪質広告への取り組みの成果を発表した。

2013年にAdWordsから削除した悪質広告の総数は3億5000万件以上。2012年の2億2000万件より大幅に増加した。削除件数が増えたのは、広告全体の件数の増加と悪質広告検出システムの機能向上によると同社は説明する。

一方、アカウントを強制停止した悪質広告業者の数は前年より大幅に減った。2012年の強制停止アカウントは85万件以上で、2013年は27万件以上だった。これは詐欺行為を阻止する取り組みの成果という。

AdSense側では、20万件以上のWebパブリッシャーのページをブラックリストに掲載し、Googleのポリシーに違反した25万件以上のAdSenseアカウントを削除した。

Googleは、悪質な広告は年々洗練されているが、同社にとってユーザーの安全は最優先事項であり、そうした広告との戦いは今後も続けるという。

 add
2013年の広告に関するインフォグラフィックス
※ITmediaニュース参照

グーグルのアドワーズ、13年の悪質広告への対策を公表

米グーグルは、2013年のアドワーズ(AdWords)における悪質広告への対応をレポート。悪質広告の数は12年の2億2000万から13年は3億5000万へ大幅に増加した。この傾向はここ数年一貫しているが、増加の理由は、悪質広告の数そのものが増えたというよりも、オンライン広告が全体的に成長したことと、同社の悪質広告検出システムの性能改善による影響が大きいと同社は分析する。

アカウントを無効にした広告主は、12年の85万から13年の27万へとその数は減少。アドワーズ広告で偽造品の販売を企てた例は、12年に47%減少したが、13年には減少の割合が82%へと向上。これと並行してこうした広告に関する苦情の量は、12年の85%から13年の78%へと減少した。13年には偽造品の販売を企てた1万4000の広告主に規制をかけたが、これは12年と比較して80%以上減少している。

グーグルにとって広告は収益源の1つ。悪質広告への対策は重要性を増しつつある。

※※ASCII.jp×WEB アスキークラウド参照

2013年のアドワーズ上での悪質広告対策の概要

Googleアナリティクスのコンサルティングで、必ず最初に確認する3つの設定項目【必須2】

必須2目標設定を行うこと

Eコマースサイトの「購入」のように明確な目標がないサイトでも、目標設定を行っておこう。

設定していないことによるデメリット

目標設定をしないとどれだけもったいないかをまず説明しよう。図3はレポートの左側に表示されている主要なレポート群のメニューだ。

図3:メニュー群

目標設定をしていないと、主要なレポートである「ユーザー」「集客」「行動」「コンバージョン」の4つ(図3赤枠部分)のグループの一翼を担う「コンバージョン」セクション(図3青枠部分)が有効にならない

さらに、他の多くのレポート群でも表示される「目標セット1」といった指標グループ(図4青枠部分)が有効にならない。指標グループとは複数の指標群をまとめてレポート下部の一覧表示部で見ることができる機能で、目標設定されていればこの指標グループが出現し、選択・表示できる。

たとえば、図4の[集客]>[すべてのトラフィック]レポートで、「目標セット1」指標グループを選択した場合の表示例は図5のとおりとなり、サイトの成果であるコンバージョン率をトラフィック別に見ることができる

図4:[集客]>[すべてのトラフィック]レポートの指標グループ

図5:[集客]>[すべてのトラフィック]レポートで、「目標セット1」指標グループを選択した画面

しかし、目標設定していなければ、成果をトラフィック別に見ることができないので、集客チャネルの評価が難しくなる。

目標はビューの設定項目の1つで、元データを特別に加工するわけでもなく、追加で重要なデータ集計をしてくれるので、手を付けていないビューを新規に作っていなくても無害だ。かつ、トラッキングコードのカスタマイズとかも必要なく、管理画面で簡単な設定を行えば、それ以降の集計から反映してくれる

ただし、過去にさかのぼって集計し直してくれることはないので、もしまだ目標設定を行っていないのであれば、それこそ今すぐに実行してほしい作業だ。

なぜ必要なのか?

そもそもWeb解析を行う目的は、Webサイトの利用状況を把握してそれを改善活動に生かすということに尽きる。目標や目的のないサイトがもしあるなら、Webサイトの利用状況を把握しても「ページビューが多いからよかった」とかいうだけの自己満足で終わってしまう。フィードバックを改善に生かせない計測は時間の無駄だ。

どんなサイトでも何らかの目的があるはずで、それを計数評価できるようにしておくのが原則だ。目標設定は数値で表すことのできる何らかの評価軸(KPI)をあらかじめ決めておくということ。そしてその評価軸に対して具体的な目標数値を定めて管理するのが一般的だ。

Eコマースサイトであれば、売上目標がこれこれで、だから投資はこれこれという具合に事業を行うはずだ。Eコマースサイトのように明確な目標が指定しにくいサイトでも、この作業をしておけば、関係者間で評価軸がぶれて不毛な議論になるようなこともないだろう。

もちろんサイトの成長に応じて、評価軸が変化していくことがあるだろう。それはそのときで、新しい評価軸を追加していけばよいし、そもそも目標は複数あっても良いのだ。また特定のページを閲覧したときしか目標に設定できないわけでもない。

目標設定の方法

目標設定の方法に関しては、こちらの記事を参照してほしい(こちらでも、当時のGoogleアナリティクスでは、ビューのことを「プロファイル」と称していたが、現在は「ビュー」という言葉が使われているので、そこだけ読み替えてほしい)。

 

※Web担当者Forum参照

Googleアナリティクスのコンサルティングで、必ず最初に確認する3つの設定項目【必須3】

必須3集客施策に対する準備を行うこと

3つ目の項目は、AdWordsやカスタムキャンペーンを実施しているサイト限定の内容だ。

まず、AdWordsを実施しているなら、Google アナリティクスとの連携を行いAdwordsのデータを取り込もう

また、他に集客のためのマーケティング活動を行っているのであれば、計測対象サイトに誘導するリンクにカスタムキャンペーン用のパラメータを付与するようにしよう

こちらは前項の目標設定より若干ハードルが高い。それについては後述するが、それでもその労力を遥かに超えるメリットがあるので、サイトへの集客のための各種マーケティング活動を積極的に行っているなら、ぜひ取り組んでほしい。

設定することによるメリット

まずAdWordsのデータを取り込むことだが、AdWordsはGoogleが提供している広告サービスのシステムで、単独でもその広告効果についてのデータを見ることができるのだが、Google アナリティクスに取り込むことで、さらに、他のマーケティング施策との関係や、成果に直接結びついていないキーワードで集客した人の質がわかるようになる

Adwordsのデータを取り込めば、[集客]>[AdWords]レポート群(図6赤枠部分)や「キャンペーン」「キーワード」レポート(図6青枠部分)の一部が有効になる。

図6:集客セクションのレポート群

それから、その他のレポートの「キャンペーン」「キーワード」「一致した検索クエリ」などのディメンション(図7赤枠部分)で、AdWords広告の明細データを各種指標グループと組み合わせて見られるようになる。

図7:[集客]>[キーワード]>[有料検索]レポート

また、カスタムキャンペーン用のパラメータをランディングページのURLに付与することで、集客のためのマーケティング活動に対して、「参照元」「メディア」「キャンペーン」「キーワード」「広告のコンテンツ」の5つのディメンション軸(図7赤枠部分がその一部)で成果を評価できるようになる

このカスタムキャンペーン用のパラメータを正しく付与すれば、Google AdWordsとYahoo! プロモーション広告を同じレベルで並列に比較することもできるようになるので、カスタムキャンペーン用のパラメータも適切な運用を行って、レポート画面に反映させてほしい。

AdWordsデータの取り込み方法

AdWordsデータの取り込みは、該当のGoogle アナリティクスのアカウントとAdWordsアカウント間でデータ連携をさせる設定を行う必要がある。実際は双方のアカウントの管理者である必要がある。サイトによっては、AdWordsのアカウントは広告代理店だけが保有し、Google アナリティクスのアカウントは事業会社側だけが保有しているような場合もあり、この作業は少々ハードルが高い場合もあるが、下記を参考にしてほしい。

カスタムキャンペーンのパラメータの付与方法

カスタムキャンペーンのパラメータを付与するには、「参照元」「メディア」「キャンペーン」「キーワード」「広告のコンテンツ」の5つのディメンションで集客を分析するため、最大5種類のパラメータをランディングページのURLに付与する必要がある。関係者が集まってどのようなルールでこのパラメータを付与するのかを決めたた上で、運用を開始するのがよいだろう。具体的に下記を参照にしてほしい。

 

※Web担当者Forum参照

Googleアナリティクスのコンサルティングで、必ず最初に確認する3つの設定項目【必須1】

コンサルタントという商売上、多くの会社や人から、Google アナリティクスのアカウントの設定内容を見せてもらう機会があるのだが、やり方が間違っていたり、最低限備わっている簡単な機能すら使っていなかったりすることが多いのが実態だ。何事も「はじめが肝心」と言われることが多いが、Web解析ツールでもやはり最初が肝心なのだ。

どうしてもWeb解析のデータなどは、「数字を早く見たい」「改善に生かしたい」ということで気がはやってしまう傾向があるが、いい加減な準備しかしないで収集しはじめたデータは、正確性も低いし使いにくいことが多い。結局ツールの特性をきちんと理解し、その能力を最大限に生かす準備をしてから取り組むのがよい。急がば回れなのだ。

各種設定に関しては本連載の最初の方で順を追って解説してきたが、今回は私が実際行っている最重要項目を3つをご紹介しよう(さらに必須ではないが重要な2つの項目も紹介する。

必須1設定にまったく手を付けない「ビュー」を1つ残しておくこと

最初に確認するのは、設定にまったく手を付けない「ビュー」を作成してあるかどうかという点だ。

ほとんどの人が書いていない最大の盲点なのではないかと思っている。知っていても、すぐ何かの役に立つものでもない予防策でしかないのがその理由だろう。でもあえてこれを最初に持ってきた。

Google アナリティクスにログインした際に、まず該当のアカウント(図1赤枠部分)、プロパティ(図1青枠部分)、ビュー(図1緑枠部分)の構造を見る。もっともシンプルな形は図1のようになっている。

図1:アカウントリスト画面での表示例

1つのGoogle アナリティクスのアカウント1つのプロパティがあり、その下にビューが1つ作成されているデフォルトの状態がこれだ。それぞれの階層構造別にインデント表示(階層別に字下げされて表示)されているので、すぐにわかる。

どうなっているべきか

もし、まだGoogleアナリティクスを導入したばかりで、何の設定もしていない段階でこの状態なのであれば、デフォルトで生成されているこのビューには手を付けずに、新しいビューを1つ作成して、そこで諸設定を行ってくださいとお願いすることにしている。

つまり図2のようにビューをもう1つ作成(図2赤枠部分)してそこで諸設定を行い、デフォルトで作成されるビュー(図2青枠部分)には手を付けないということだ。

図2:アカウントリスト画面での表示例

なお1つしかないデフォルトのビューに対して、すでに各種設定を施しているなら、その継続性をわざわざ壊す必要はないので、新しいビューを作成して、そのビューに対しては何も諸設定を施さないまま放置しておけばよい。

なぜ必要なのか?

では、なぜまっさらなビューを残しておく必要があるのだろうか。Googleアナリティクスでは、プロパティはデータ収集の単位で、ビューは集計単位を意味する。わかりやすく言えば、デフォルトで作成されたビューは収集したデータそのものをレポートしているが、設定を加えたビューはその収集した元データからさまざまな処理を加えたデータをもとにして作成されたレポートということになる。

つまり図1の状態で、各種フィルタなどをデフォルトのビューに設定すると、大元の収集データがどういう状態だったのかを確認しようがないので、何かトラブルがあったときに、大元の収集データ自体を確認することができない。だから大元の収集データをそのまま残しておくために、何も手をつけないビューを1つ残しておくことが重要なのだ。

Google アナリティクスは無償の高度なWeb解析ツールだが、無料なので公式的なサポートはない。何かあった場合は自己解決が原則だ。その何かがあったときに比較すべき大元の収集データがなければ、何がどうなっているのかの事実確認が難しくなる。面倒だが、必ずトラブルや不思議なことが起こるという前提で最初にもう1つビューを用意して、そこで諸設定を行ってほしいのだ。

アカウント、プロパティ、ビューの3階層構造のしくみについて詳しく知りたい方は、以前の記事を参照してほしい。

新規ビューの作成方法

新しいビューの作成方法については、下記を参照してほしい。当時のGoogleアナリティクスでは、ビューのことを「プロファイル」と称していたが、現在は「ビュー」という言葉が使われているので、そこだけ読み替えてほしい。

※Web担当者Forum参照

Googleアナリティクスのコンサルティングで、必ず最初に確認する3つの設定項目【必須4】

必須度は低いが、できれば確認しておきたい2つの重要項目

ここまで最重要項目として3つを紹介したが、その他にも2つ紹介しておこう。次の2点だ。

  • ビュー設定の「ウェブサイトのURL」(図8赤枠部分)
  • ビュー設定の「デフォルトのページ」(図8青枠部分)

これらは前述の3つに比べれば必須度は低いが、確認や新規設定は簡単なのでぜひチェックしてみて、設定してほしい。どちらもビュー設定(図8)の項目だ。

図8:ビュー設定

4.ビュー設定の「ウェブサイトのURL」

管理画面のビュー設定の中に「ウェブサイトのURL」の指定(図8赤枠部分)がある。ここでの入力情報が実はレポートの中で利用されているため、適当に入力しておくと一部の機能が動かなくなるので注意が必要なのだ。

具体的にはレポート中の各所にある「実際のページへのリンク」ボタン(図9赤枠部分)や[行動]>[ページ解析]レポートの画面キャプチャーの取り込み機能で利用されている。「ウェブサイトのURL」で指定してあるURLにページ名(/abc/eample.htmlなど)をつなげて利用しているので、適当に記述しているとうまく表示されないはずだ。

図9:[行動]>[サイトコンテンツ]>[すべてのページ]レポートの一部

この指定部分には計測対象サイトの(サブ)ドメイン部分を記述すればよい。下記いくつか例示しておこう。

計測対象範囲 「ウェブサイトのURL」の記述
http://example.com/配下のページすべて http://example.com wwwなしサイト
http://www.example.com/配下のページすべて http://www.example.com wwwありサイト
http://xyz.example.com/配下のページすべて http://xyz.example.com 特定サブドメインのみ
http://example.com/abc/配下のページすべて http://example.com 特定ディレクトリのみ
https://www.example.com/配下のページすべて https://www.example.com セキュアサイトのみ

もちろん複数サイトを混合して計測するような場合にうまく指定する方法はないので、それは仕方ないと諦めよう。なお最後の「 / 」は付けても付けなくても、自動的に削除して処理してくれるようなので、「http://example.com/」のように指定しても問題ないようだ。

5.ビュー設定の「デフォルトのページ」

管理画面のビュー設定の中に「デフォルトのページ」を指定(図8青枠部分)する箇所がある。こちらに関しては詳しくは下記解説記事を参照してほしい。

もちろんeコマースサイトだったり、大規模サイトだったり、アカウントの構造が複雑だったり、実施しているマーケティング施策が複雑だったりする場合は、これだけではとてもカバーできないが、まずはここからチェックしていただきたい。

◇◇◇

なお、今回の記事全体を通して、各種過去記事へリンクを張ってあるが、記事執筆時点と現在とでは、すでに管理画面や設定画面などが異なっている箇所もあるので、そこはご承知おきいただきたい。

 

※Web担当者Forum参照

1 2