Monthly Archives: 8月 2013

お勧めの本をご紹介いたします。

来月からWEB制作会社さん等数社へ

アクセスアップやマーケティング・SEO等で、講師のご依頼をいただいております。

※こちらでは、9月から特別に概要や様子を紹介させて頂きます!

実務で、鍛えている知識や言葉を正確なものにするために本を読んでおります。

今回は、その中でお勧めの本を紹介しております。

その中でも良かった本を紹介!

Google Analyticsパーフェクトガイド Ver.5対応版

詳細はこちら、http://p.tl/3eih

タグマネージャーってタグを管理するだけ? いえ、今や高度なマーケ施策を可能にする機能もあるのです

アクセス解析のタグ、リターゲティングのタグ、広告コンバージョンのタグ、また別の広告のコンバージョンのタグ、レコメンデーションのタグ、DSPのタグ……マーケの依頼で増やしてきたけど、最近、タグの管理に手間がかかりすぎている。

代理店から高度なマーケティング施策の提案があっても、そのためのサイトの改修が負担で実現できなかったことがある。

そんな悩みを抱えるWeb担当者が増えてきている。そういった問題を解決するために作られた、タグ管理用のツール「タグマネージャー」というものがある。

この記事では、Yahoo!プロモーション広告のパートナー代理店とその広告主に対して原則無料で提供されているタグ管理ツール「Yahoo!タグマネージャー」を紹介する。

タグ管理ツールというと、こんな風に言う人もいるだろう。

タグマネージャーって、複数のタグを一元管理するツールでしょ、それならCMSでやればいいのでは?

しかし、そうではない。今やタグマネージャーは、「管理」するだけでなく、さらに高度なマーケティング施策を実現するための機能をもつようになっているのだ。

管理工数の削減だけでなくマーケティングの高度化にも貢献
豊富な機能を無料で使えるのは広告主にとって大きなチャンス
「管理画面の使いやすさ」「対応サービスの豊富さと対応の速さ」などメリットは多い

いずれも、Yahoo!タグマネージャーを利用している広告代理店のコメントだ。

単なる「タグ管理」に留まらないこうしたメリットがあり、これからのWebサイト運営やマーケティング施策に欠かせない「タグ管理」を支援するこのツールがなぜいま注目されているのか。その背景と重要性、そしてYahoo!タグマネージャーの特徴について紹介していく。

手に負えなくなった“タグ地獄”から解放してくれるタグ管理サービス

まずは、基本となるタグ管理の部分を解説する。

Webサイトの運営において、アクセス解析でインターネットユーザーの行動を把握することは常識だ。Webサイトを訪れたユーザーがサイト内でどのように行動しているのかを把握し、問題があれば改善を施す。アクセス解析は、PDCAを実践するための不可欠な要素となっている。

これは広告をはじめとするマーケティング全般にとっても同じで、ユーザーによる広告の閲覧やクリックとコンバージョンを関連付けて分析することで広告効果が測定できる。

これらの分析対象となるデータは、Webページにタグを設置することで取得できる。アクセス解析ツールや広告効果測定ツールを導入していたり、リマーケティング広告を実施していたりするなら、そのタグが各WebページのHTMLに埋め込まれているはずだ。

一方、さまざまなツールやサービスのタグを追加していくと、管理の手間が増え、Webページの修正作業が発生する。より緻密な分析をするために新しいツールを導入したはずが、かえってWeb担当者やWeb管理者の負担になり、マーケティング施策のスピードにも悪影響を及ぼしてしまう。

タグ管理サービス導入前
ツールごとのタグを設置する場合、コンテンツ自体に変更がなくても各ページのHTML修正が発生するなど管理工数がかかる。タグの数が増えるとページ読み込み速度の低下につながる。

タグ管理サービス導入前
ツールごとのタグを設置する場合、コンテンツ自体に変更がなくても各ページのHTML修正が発生するなど管理工数がかかる。タグの数が増えるとページ読み込み速度の低下につながる。

アクセス解析用、コンバージョン用、リターゲティング用、レコメンデーション用、DSP用……と必要なタグが増えれば増えるほど、管理の悩みも深刻になる。

その解決策になるのがタグ管理サービスだ。ツールごとのタグを設置するのではなく、代表となるタグ(ユニバーサルタグ)を1つだけ設置しておいて、あとはどのページでどのタグを出すのかを管理画面から設定する。それがタグ管理サービスの役割だ。

タグの管理が一元化できるので、タグの追加や削除はタグ管理サービスの設定だけで済むようになる。サイトのHTMLを修正しなくていいのだ。Webサイトに修正を加える必要がなくなることで、Web担当者主導でマーケティング施策をスムーズかつスピーディに展開できる

タグ管理サービス導入後
一度ユニバーサルタグを設置してしまえば、それ以降のHTML修正は発生せず、管理画面の設定だけで済む。読み込むタグが1つなのでページの表示速度が改善される。

タグ管理サービス導入後
一度ユニバーサルタグを設置してしまえば、それ以降のHTML修正は発生せず、管理画面の設定だけで済む。読み込むタグが1つなのでページの表示速度が改善される。

もちろん、一元化することによるリスクも無いわけではない。要となるタグ管理サービスに不具合が起きると、それが仲介するタグすべてに支障が出てしまう。

とはいっても、タグ管理サービスを使わないという選択は現実的ではない。したがってタグ管理サービスを選ぶ際には、「使い勝手」「対応するタグの豊富さ」に加えてシステムとしての「信頼性」も重視しなければならない

柔軟性と信頼性を備えたYahoo!タグマネージャー

Yahoo!タグマネージャーはYahoo! JAPANが提供しているが、その中身は米国のBrightTag(ブライトタグ)社が開発したサービスだ。

BrightTag社は、2010年からタグ管理サービスの開発と提供を行っており、世界中の企業で同社のサービスが導入されている。日本でも2013年にサービスを開始し、すでに650社以上で採用されるなど高い実績を誇る。

また、日本国内を含む世界各地でデータセンターを運用することで、サービスの安定稼働を実現している。先述したように、システムの信頼性はタグ管理サービスを選ぶうえで重要なポイントの1つだ。

そのBrightTag社との提携により、Yahoo! JAPANブランドで提供しているのがYahoo!タグマネージャーである。Yahoo!タグマネージャーには、タグの一元管理は当然ながら、他のタグ管理サービスと比較して次のような特徴やアドバンテージがある。

  • データやイベントの収集、タグ実行条件の設定が柔軟Webページ上でユーザーが行うクリック、マウスオーバー、ボタン押下などの操作(インタラクション)を、Yahoo!タグマネージャーが収集してタグの動作条件として設定できる。

    これによって、特殊な条件をコンバージョンに設定したり、タグどうしの実行条件を細かく調整したりできる。たとえば、コンバージョンページに複数のタグがあっても、「最後にクリックされた広告」と関連するタグだけを処理することで、広告の効果を正確に測定することもできる。その他、ベンダーのABテストやリターゲティング条件設定にも応用できる。

  • 動作検証済みのタグが豊富用意されている動作検証済みのタグが豊富で、分析ツール導入時のタグ追加が簡単にできる。国内外の主要事業者100社のタグはあらかじめ登録されているので、管理画面で簡単に追加設定ができる。また、登録されていないタグであっても、ユーザー自身で設定できる。
  • リアルタイムの設定反映とエラー検知各種設定はリアルタイムで反映されるので、システムの都合などで待たされることなくマーケティング施策を迅速に実行できる。タグの実行レポートやエラー検知も同様にリアルタイムで処理されるので、精度の高いタグ運用ができる。
  • 「サーバーダイレクト型」なのでページの読み込みが高速従来のタグ管理サービスでは、ユーザーがWebページを閲覧する際に各ツールのタグをブラウザ上で実行する挙動になっている(「コンテナ型」と呼ばれる)。

    一方、Yahoo!タグマネージャーでは「サーバーダイレクト型」というBrightTag社の独自技術により、タグの処理をブラウザから切り離されたクラウド内で行う。複数のタグをブラウザで読み込むよりもWebページの表示が速いので、ユーザーは快適に閲覧できる

本記事の執筆時点では、Yahoo!タグマネージャーは、Yahoo!プロモーション広告を代理店経由で運用しているアカウントに限定してサービス提供している。

Yahoo!タグマネージャーをすでに活用している現場では

Yahoo!タグマネージャーを導入している現場では、パートナーの広告代理店が運用を任されているケースが多い。当然、運用ノウハウも蓄積されており、タグ管理を活かしたさまざまなマーケティング施策を行っている。

ここでは、Yahoo!タグマネージャーの活用方法に理解の深い広告代理店3社の担当者に、導入のメリットや活用事例について聞いた。

管理工数の削減だけでなくマーケティングの高度化にも大きく貢献
株式会社オプト

株式会社オプト メディアテクノロジー開発本部 メディア企画開発部 佐藤 優木氏

株式会社オプト
メディアテクノロジー開発本部 メディア企画開発部
佐藤 優木氏

金融業や美容業などのWebサイトは、扱う商材が比較的少なくユーザーのページ移動がランディングページや数ページだけで完結します。このような階層構造を持たないサイトでも、Yahoo!タグマネージャーを使えばスクロールやオンマウスなどのページ内のユーザー行動から購買に対する意欲が推測できるので、これまで以上に詳細なユーザーのセグメントが可能になります

また、旅行業などのように多数の商材を扱うWebサイトでは、ユーザーが閲覧した商品や検索した条件によって、『価格帯』『地域』『人数』『期間』といった固有の情報があるので、それらの値を軸にユーザーをセグメントしターゲティングに利用できます。

このようにWebサイトには業種ごとに特有の情報があるので、業種ごとの細かいニーズに即したデータ活用パターンを独自に定義し提案を行っています」(佐藤氏)

株式会社オプト メディアテクノロジー開発本部 システムソリューション部 リーダー 武藤 弘樹氏

株式会社オプト
メディアテクノロジー開発本部 システムソリューション部 リーダー
武藤 弘樹氏

これまでは、広告主のサイト内情報やユーザー情報などを利用した細かなターゲティングを実現するためには、都度、専門知識を持ったエンジニアに実装を依頼する必要があったため、広告主のWeb担当者とシステム部門との間に入って調整することが多く、工数が膨大でどの企業でも気軽に実施できるわけではありませんでした。また、実施できたとしてもPDCAを回すことが難しいという課題がありました。

そのハードルを大きく下げたところにYahoo!タグマネージャーのインパクトがあります。Yahoo!タグマネージャーの利用によって上記のような実装工数が削減されたことで、多くの広告主に対してサイト内情報やユーザー情報を利用した詳細なマーケティング施策の提案が可能となり、また、実施した施策のPDCA高速化にもつながっています」(武藤氏)

株式会社オプト 広告事業本部 ストラテジック・プランニング部 部長 橋本 祐生氏

株式会社オプト
広告事業本部 ストラテジック・プランニング部 部長
橋本 祐生氏

ユーザーの属性や購買情報を取得しセグメントできることで、今までのメールを中心とした既存顧客へのアプローチがディスプレイ広告配信でも可能になります。従来の『広告は新規顧客獲得』といった役割から『CRMまで含めたコミュニケーション全体』まで活用の幅が広がるので非常に可能性を感じています。

代理店には、さまざまな広告主をお手伝いしてきた経験から得たスキル、業種や商材特有のノウハウが蓄積されています。ところが、それらを活かしたマーケティング施策をご提案したくても、広告主によってはWebサイトの改修が負担となって不可能なことが多々ありました。

Yahoo!タグマネージャーなら、最初にタグを設置しておけば簡単に先進的なマーケティング施策が行えます。代理店としては、持っているポテンシャルを広告主に対して十分に発揮できるようになりますし、タグ管理の手間を削減するだけでなく、マーケティングの高度化にも貢献します」(橋本氏)

豊富な機能を活用できるのは広告主にとって大きなチャンス
株式会社アイレップ

株式会社アイレップ 第1サービスマネジメント本部 アドパフォーマンスR&Dグループ グループマネージャー

株式会社アイレップ
第1サービスマネジメント本部
アドパフォーマンスR&Dグループ グループマネージャー
村上 和也 氏

地域の概念を持つWebサイトで、Yahoo!タグマネージャーを使って各地域ページごとにタグの出し分けを行いました。従来だと、Webサイトの言語記述の修正が必要になり、多大な時間とコストがかかる要件です。それが、広告主の負荷を増やさずに新たな施策に取り組めるようになりました。

また、リターゲティング広告の新たな配信シナリオやセグメントの追加が簡単になったうえ、さまざまなパラメータを与えたり任意のイベントで実行させたりと、複雑なシナリオの設計もできます。

Yahoo!タグマネージャーの機能を考えると、これが一定条件下とはいえ無料で利用できることは広告主にとって大きなチャンスといえるでしょう」(村上氏)

「管理画面の使いやすさ」「対応サービスの豊富さと対応の速さ」などメリットは多い
株式会社セプテーニ

株式会社セプテーニ プロダクト本部 クリエイティブ部 マネージャー 余川大介氏

株式会社セプテーニ
プロダクト本部 クリエイティブ部 マネージャー
余川 大介 氏

Yahoo!タグマネージャーを導入したことで、タグの設置時間を従来の1/5に短縮できました。また、タグ設置ページが可視化されることで『設置漏れ』の防止にもなります。

他にも、マウスオーバーやスクロールといったタグ実行条件を細かく設定できるので、リターゲティング広告でこれまで以上に詳細なリスト化が可能になるといった点は、大きなメリットだと感じています。

実際に使って特に優れていると感じるのは、『管理画面インターフェイスの使いやすさ』『対応サービスの豊富さと対応スピードの速さ』『広告効果の向上にも利用できるイベントハンドラ設定』『リアルタイムモニタリング機能による設定ミスの確認』などですね」(余川氏)

◇◇◇

どうだろうか。すでにタグ管理の煩雑さが問題となっていたり、そうでなくても、これから高度なマーケティングを手軽に実現したいと思っているならば、Yahoo!タグマネージャー公式サイトを訪れてみるといいだろう。

 

 

※Web担当者Forum参照

とっても良い!と思うランディングページを見つけました!

ランディングページのとっても良い!と思うものを見つけました。
ランディングページは1ページ内の上から下までみたら
特定の目的(購入・問い合わせ・資料請求・メールリスト集め)を果たすページのことです。

http://www.keiba7.net/lp/

競馬は一切しませんが、このページはメールアドレスを集めるのが目的の様子。
もちろん、その先に何か本当の目的があるんだと思いますが・・・。

ビジュアルと、ジョッキーの教官が競馬予想をするという流れがとっても良い思う。
メールアドレスを打つ方も相当数いるのではないかと思います!

漫画・動画・コメントが秀逸だと感じます。

クリエイティブを弊社も見習います。

Googleアナリティクスの数値を活かすのに役立つ2つの「思考のフレームワーク」(前編)

今回のお悩み
Googleアナリティクスの数値を活かせていないよう感じます。“サイトの数値”は、どう活かせばいいですか?(前編)

そもそも、数値を活かしたい理由はなんだろう?

先日「Googleアナリティクスを入れている。その数値を活かしたい」という依頼がありました。

「自分だけでやろうとしても、時間がとれないことも多いし、見るところがわからない」という悩みはよく聞くね。来栖君はどうしたの?

Googleアナリティクスをいっしょに見てあげました。数値以外の、有力キーワード候補なども見つかったので、それも指摘してあげました。とりあえず、すごく喜んでくれました。

Googleアナリティクスをいっしょに見ていくと、すごく驚いたり納得してくれることが多いわよね。かといって、私たちのようなコンサルタントに毎回依頼できる人ばかりとも限らないし……。最初にGoogleアナリティクスでどの数値を見るべきか、ある程度パターン化できたらいいですね。

そうだね。じゃぁ今日は「数値を活かしたい」人が、「最初にどんなことをしたらいいか」考えてみようか。ところで、そもそも、なんでそんなに「数値を活かしたい」のだろうね?

「数値を活かしたい」理由ですか? そりゃ数値を確認して、サイトの改善に活かしたいからだと思いますよ。

じゃあなぜ、数値をみなきゃいけないんだろう? 勘で直してもサイト改善になるよね。それで結果が出る人もいるし。

そう言われてみれば、なぜでしょうね? お客さんは「今やっている作業が正しいのか、いまいち自信がない。上司に突っ込まれたら困るから、数値で客観的に説明したい」っておっしゃっていたような気がします。

重大な見落としがないかチェックしたい」という人もいるし、「分析すれば、すごいアイデアが見つかるかもしれない」っていう人もいるわ。

今はうまくいっているけど、理由がわからないので、因果関係を知りたい」っていう人もいましたね。

まとめると、以下のような感じかな?

アクセス解析の数値を活かしたい5つの理由
  1. 今の作業に自信を持ちたい
  2. 上司(クライアント)にうまく現状説明できるようにしたい
  3. 重大な見落としを防ぎたい
  4. 何かアイディアを見つけたい
  5. 因果関係を知りたい

でも、これらの不安を全部解消するには、かなりの数値をチェックしなきゃいけないだろうね。

確かに、②の「上司(クライアント)にうまく現状説明できるようにしたい」とかは、相手の要望によっても変わりますからね。

⑤の「因果関係を知りたい」だって、“何の因果関係を知りたいのか”によって、見るべき数値は変わりますよね。

わぁ……、そう考え出すと、これは大変だわ。パターン化なんて無理じゃないですか? いきなり暗礁に乗り上げましたね。

思考のフレームワーク

うん。いま2人が指摘したように、さっきあげた「数値を活かしたい5つの理由」をすべてクリアしようと思うと、際限がないし、パターン化は無理だ。

パターン化が無理だから、僕達がいっしょに見ればいい」が結論ですね。いろいろ臨機応変にできるし。でも、これって“スマートな結論”とは言えないですよね。

そうだね。でも大丈夫。全部対応しようと思うからいけないんだ。こういうときは、まず数個に絞るといいよ。綾瀬さん、どれに絞ろうか?

私なら、①「作業に自信をもつ」、②「上司に説明する」、③「重大な見落としを防ぐ」の3つですかね。特に「作業に自信をもつ」部分が最優先かなと思います。

そうだね。幸いなことに、この3つは、じつは根本的にはいっしょの問題だ。だからある程度パターン化して対応できる。この3つに共通して大切なのは、「思考のフレームワーク」なんだ。

「思考のフレームワーク」?

「思考のフレームワーク」というのは、文字どおり“考え方の枠組み”のことだよ。顧客が申し込む流れを意識し、考え方の枠組みができると、どの数値を確認すればいいかわかるようになるんだ。

逆に、その考え方を知らないから、確認すべき数値がわからないということはありそうですね。

拙著『世界一やさしいGoogleアナリティクスアクセス解析入門(秀和システム)』 にいただいた感想のなかでも、一番喜んでもらえていたのは、思考のフレームワークに関するものだったんだ。

今回、もっとも重要な2つのフレームワークに関する内容を、拙著から転載・紹介しておこう。

成約数 = 集客数 × 成約率

この公式の右辺には、集客数と成約率のたった2つしか項目(パラメータ)しかありません。

ということは、問い合わせ数を増やしたいならば、このどちらか、もしくは両方をあげるしかないわけです。シンプルですが、強力な理由は、その逆らえない事実を教えてくれるからです。つまり、もし問い合わせ数を増やしたいならば、データを見るまでもないのです。とにかく集客数を増やすことで、理論上は問い合わせ数が増えます。もしくは、サイトを修正して成約率をあげることができれば、問い合わせ数は増えます。逆に言えば、それ以外に対策はありません。

「アクセス解析を何のために行うか?」とざっくりと言ってしまえば、上記の右辺の2つの数値を、より効率よく、かつより高確率であげるためです。

もちろん、問い合わせ数を増やすだけが全サイトの目的ではなく、企業のFAQサイトなどでは、問い合わせ数をむしろ減らすことが大切で、無駄な ページの閲覧数を減らすことを目的にすることもあるでしょう。しかし、多くのECサイトや企業のサイト、お店のサイトでは、やはり上記 のような問い合わせ数(申し込み数)を増やすのが目的ですから、おおむねこの公式が有効です。

※「世界一やさしいGoogleAnalytics」P.41から抜粋
Ri-Turban’s

サイトのボトルネック発見には、心理面を意識したユーザーの気持ちの流れをチェックし、自分たちの何が足りていないのかを チェックできる指標があると便利です。このモデルとして、著者自身は、今は「Ri-Turban’sモデル」を用いています。

  • Recognize(認識し)
  • Interest(興味を持ち)
  • Trust(信頼し)
  • Usability & User Experience(サイトが使いやすく、快適で)
  • Risk Hedge(リスクを避け)
  • Benefit(メリットを考慮し)
  • Affirmative(購買を肯定し)
  • Needs & Wants(必要、もしくは欲しいので申し込む)
  • Surprise(驚くような結果で満足を得る)

Ri-Turban’sは、集客→接客→アフターフォローまでの最低限のチェックリスト(思考のフレームワーク)だと思ってもらうと良いと思います。もし、申し込み数が少ないならば、これらのどこかにボトルネックがあり、ユーザーが躊躇している可能性があります。

※「世界一やさしいGoogleAnalytics」P.48~P.49から抜粋

まず「成約数 = 集客数 × 成約率」。当たり前だけど、成約数が減っているときは、サイトの成約率が下がってきているか、集客数が減っているかのどちらかだ。なので、成約数が減ったのならば「集客(成約率)が下がってしまいました!」などと上司やクライアントに説明できるよね。

シンプルですけど、改めて言われるとそのとおりですね。基本を忘れてはいけないですね。

でも、それでは「なぜ下がったんだ!」と突っ込まれるかもしれない。そこで、次の「Ri-Turban’s」が重要となる。これは、サイトで顧客が申し込む流れをもう少し細かく分析して、サイトのどこにボトルネックがあるのか発見しやすくするためのフレームワークだ。

「Ri-Turban’sをチェックリストとして使え」とのことですが、どう使うのですか?

たとえば、サイトで申し込みが少ないときは、Usability(ユーザビリティ)が悪い可能性もあるし、そうではなくて、商品のBenefit(メリット)がお客さんに伝わっていないこともある。アクセス解析というと、Usabilityばかりを意識してしまう人も多いだろうけど、本来は、言葉でメリットを説明したり、信頼してもらえるようなコンテンツを作ることも重要だ。こういうコンテンツが漏れていないかのチェックに使うんだ。

なるほど。なんとなくわかってきました、こういった作業を行えば良かったのですね。

こういった思考のフレームワークがあると、じゃぁそれをアクセス解析(数値)でどう確認するか?という考え方にかわってくる。次回の後編ではこのあたりを伝えていこうと思う。

前編のまとめ

「サイトの数値を活かしたい!」という要望は多い。当然、そこには多くの不安や期待が入り交じっているけど、まず大切にしたいのは、どんな不安や期待があるのか明確にすること。不安は正体を見ることで、解消できることが多いから。

その上で、現実的にできることを行っていく。このとき、特に初心者の人で問題になるのは、とっかかりが見つからないこと。そのためには、思考のフレームワークを使って、とっかかりを見つけるといい。

今回は、「成約数=集客数×成約率」というフレームワークと、「Ri-Turban’s」というフレームワークをお伝えした。これを意識するだけでも、自分が何をしていて、何をしたらよいのかの、1つの指針にしてもらえるだろう次回は、このフレームワークを、どのようにアクセス解析に活かすのかをご紹介していきたいと思う。お楽しみに!

今日の処方箋

お悩みGoogleアナリティクスの数値を活かせていないよう感じます。“サイトの数値”は、どう活かせばいいですか?

アドバイスアドバイス:まずは、数値が活かせていないこと対する、「不安と期待」を洗い出してみましょう。そこから対応できる範囲を決めていくとうまくいきますよ。以下3ステップで進めましょう。

  1. 12 【2分】 数値(アクセス解析)への期待と、活用できていないことの不安を洗い出してみてください
  2. 3 【1分】 1で洗い出した問題のうち、もっとも解決したいものを2つだけ選んでみてください
  3. 45 【2分】 今回紹介した「成約数=集客数×成約率」と「Ri-Turban’s」というフレームワークを使って、2のヒントになりそうなことは見つかりますか? もし気づきがあれば、書き出してみてください

※Web担当者Forum参照

「顧客9倍」YouTubeの広告効果

YouTubeのTrueView広告の効果。たった1人で始めたネットショップが9倍の顧客を獲得。

YouTubeで動画を視聴していると、視聴前や視聴中などに自動的に差し込まれるYouTubeの動画広告。広告開始5秒後に視聴続行の有無(スキップ)を問われる、「TrueViewインストリーム広告(以下、TrueView広告)」と呼ばれるものです。

欧米ではこのTrueView広告が、既にテレビCMを追随する重要な広告枠として注目されています。なぜならTrueView広告の3つの大きな特徴として、

1.膨大なユーザーの中から

2.確度の高いセグメントされたユーザーに向けて

3.低コストで配信できる

というメリットがあります。

今回はこのTrueView広告を利用し、動画マーケティングで成功を収めた4つの事例を元に、それぞれの広告戦略と効果について見てみましょう。

■ 一人の女性が始めた“ゼロ”からのYouTubeマーケティング[アパレル]

“莫大な予算も、大掛かりな動画制作チームも必要ありません。お客様の求めているものを知り、それに従うだけです。”

2002年に、ヴィンテージファッション好きの一人の女性が、自分のクローゼットに入りきらなくなった洋服をネット上で販売し始めたことがキッカケで設立された、オンラインセレクトショップ”ModCloth”。

セールスもマーケティングも、全く経験のない彼女たちが、「低予算から簡単にはじめられる」「世界中のユーザーにリーチ出来る」「ブランドの世界観を伝られる」ところに目をつけて、顧客開拓の方法として最初に取り組んだのがYouTubeのTrueView広告を使ったマーケティングでした。

視聴者からの反応を柔軟に吸収し、即座に動画に反映させていくことで、ブランドのファン数は増加の一途を辿り、結果施策前の9倍もの顧客を獲得。CTRも18%(通常平均的なCTRは10%未満)に至り、少ない予算の中でも、大きな効果を得ています。

▼ModCloth、TrueView広告ケーススタディ

■所持していた動画を作り替えて、CVRが2倍に[通販]

“コンテンツの配信はお金のある企業の特権で、当社には無理だと思っていました。そこに現れたのがYouTubeです。”

早くからYouTubeで製品動画を配信し続けていた米国のトレーニンググッズメーカー“TRX”。メーカーの認知度とアクセス数は確実に伸びていたものの、肝心のCV数や収益に結びつかないことに頭を悩ませていました。

そこで、YouTubeの効果的な活用方法を研究したTRXは、他社のYouTubeマーケティング成功事例を分析し、動画の内容や尺を大幅に作り替えます。また購入へのハードルが下がりがちな「ながら見」客の多い深夜を狙い広告を配信。

すると、TrueView広告を使ったホリデーセールキャンペーンが驚くべき成功を収めたのです。課題であったCVRとYouTubeからの収益はどちらも2倍に増加。更にCPAも通常の65%に抑えられ、YouTubeマーケティングにおいても戦略の大切さを証明しました。

▼TRX、TrueView広告ケーススタディ

■ たった5秒間で、サイト流入を拡大させる方法[WEBサービス]

“YouTubeはこれからもっともっと重要な広告プラットフォームになっていくでしょう。テレビとは比べ物にならない潜在リーチ数、そして費用対効果の計測。更にチャンネル(番組)を持ててしまうこと。視聴者からのダイレクトレスポンス。”

商品売買や求人広告、店舗やサービスの宣伝、登録ユーザー同士のあらゆる需要と供給をマッチングさせる英国のWEBサービス“Gumtree”。YouTubeに可能性は感じていたものの、自社のサービスを映像で表現し伝えることに非常に難しさを感じていました。

そこでサービスの説明や紹介をすることにとらわれず、まずは流入を拡大させることに焦点を当てることにしたGumtreeは、TrueView広告の「スキップされるまでの5秒間」に注目。視聴者の興味を引きつけるための広告戦略に乗り出しました。

「インパクト」「分かりやすさ」「笑い」の要素を開始後5秒間に盛り込んだ動画を制作したGumtreeは、自社サービスの説明をすることなく、新規訪問客の59%をYouTube経由で獲得することができました。

▼ Gumtree、TrueView広告ケーススタディ

■ それぞれのユーザーが求めるシーンを描ける広告[観光]

“たった3年前まで、YouTubeで集客を行うなど微塵も思っていませんでした。しかし今ではなくてはならないツールとなったのです”

観光産業にとって美しい写真や動画に勝るPR方法はないと感じていた、ナッソーパラダイスアイランド観光局。これまで行なってきたTVCMのように、多くの人に向けて配信したいと思っていたが、限られた予算内でのマーケティング施策の立案に限界を感じていました。

そこでコストを抑えることができるTureView広告に着目し、出稿に合わせこれまでのコンテンツ作成方法を一変させました。
例えば、アウトドア関連の動画を視聴しているユーザーに向けてはナッソーでのアクティビティにスポットを当てた「アクティビティ編」動画広告を配信するなど、「ファミリー編」「ウエディング編」「ビーチ編」などのテーマや目的別に細分化した尺の短い動画を制作し、それぞれの潜在ターゲットに向けて露出することで、質の高い視聴者の獲得が実現しました。

結果、サイトへの新規流入数は30%増加。また最小CPV(1視聴当たりの単価)12円という驚異的なコストを記録しました。

TureView広告<ビーチ編>

TureView広告<ウェディング編>

■TrueView広告の自由度が生み出す”オリジナル”なマーケティング

ここまで見てきた、「1人で立ち上げたサービス」「トレーニンググッズ通販」「伝わりにくいWEBサービス」「自治体の観光局」という4つの事例は、それぞれ全く異なった背景と目的を持っていたにも関わらず、いずれもTrueView広告を活用し、期待以上の効果をあげてきました。

なぜ、背景も目的も異なるにもかかわらず、TrueView広告という一つの広告フォーマットの中で、いずれもが高い効果を上げることが出来たのでしょうか?

それは、「動画」そのものと、TrueView広告の「配信フォーマット」が持つ高い自由度に起因しているように思われます。

「動画」には、時間という奥行きを持つことから、何をどのように伝えるか(見せ方や構成など)という高い自由度があります。
TrueView広告の「配信フォーマット」は、様々な切り口からのターゲティングが可能であったり、動画をいつでも自由に差し替えられるといった、配信方法自体の自由度と、そもそも配信単価が安く、数円からでも配信できるというコスト面での自由度を持ち合わせています。

動画を使ったTrueView広告はこれらの高い自由度があるからこそ、広告主がユーザーのニーズや特性、自社のサービスの特徴やメッセージに合わせてカスタマイズし、“自社だけの効果を期待できるマーケティング戦略”の実施が可能になります。結果的に、このような効果を発揮させることが出来るのです。

※livedoorNEWS参照